ベンツ CLS55 AMGに「レンテック ロワリングモジュール」装着
こんにちは。
KSP商品部の「ヤス」です。
今回は、メルセデスベンツCLS C219 CLS55 AMGに
アメリカの「レンテック社」よりリリースされている
「デジタルサスペンションロワリングモジュールキット」を装着します。
アメリカ レンテック社は、メルセデスやポルシェを中心に様々な製品を開発しているメーカーですが、この度KSPはレンテック社の「正規 輸入元・販売代理店」として、レンテック製品を取り扱う事となりました。今回は中でも人気の高いデジタルサスペンションロワリングモジュールキットの紹介です。
この製品を簡単に説明しますと、「エアサスコントロールキット」です。
ロワリングキットと言えば、エアサスペンション本体近くにある車高センサーとエアサスを連結させているロッドを全長調整が可能なロッドに変更する事で、標準車高を下げて製品が一般的かもしれませんが、「デジタル」の言葉が意味する様に、この製品はエアサスCP内の認識車高そのものを変更する事ができる製品です。
それでは、早速CLS55に装着していきます。
まず、取付にあたってバッテリー端子を事前に外しておきます。
CLS55の場合はトランクルーム内にあります。バッテリーを外してから装着しないと、車輌CPUにエラーが発生してしまうため、必ず一番最初に行います。
CLS55の場合、助手席足下のパネルを外すと、エアサスCPUがあります。
このCPUに接続されている配線カプラーを外します。
カプラー自体は2分割構造になっていますので、画像右側の外枠から配線を含む中身を取り出します。
手順に従い、車輌カプラーから指定の配線を抜き、そこに製品配線を差し込みます。
抜いた純正配線は製品付属のカプラーに差し込みます。
製品の電源を確保するために付属のタップを装着します。
製品本体に差し込むカプラーも純正同様2分割構造となっていますので、全ての配線組込が完了したら青い外枠カプラーと組み合わせて・・・
製品本体CPUに接続していきます。
製品本体および各部の配線が完了したら、車高調整プログラミングを行います。
付属のCDから、パソコンへプログラムデータをインストールします。
インストールが完了したら、各車輪ごとに車高(ダウン量)を最大約45ミリまでの範囲でセットしていきます。
セッティングデータは3種類まで予めプログラムできますので、都度調整を行うのではなく、セットしたプログラムを1クリックするだけで車高変更を行う事ができます。
フロント標準車高
フロント約45ミリダウン状態
リア標準車高
リア約45ミリダウン状態
製品装着が完了したら元に戻していきますが、USB配線のみ出しておけば、いつでもアクセスする事が可能です。
当社で確認したところパソコンの場合、WindowsXP・7では起動しましたが、8では動きませんでした。
また、タブレットでもプログラムする事ができますが、7インチ以上かつandroidのタブレットでないと対応していません。タブレットの場合はレンテックHPよりアプリをダウンロードする事で使用可能です。
装着後のセッティングは、ご自身のノートパソコンもしくはタブレットにプログラムをインストールしておけば、セッティングそのものは難しくないのでご自身で行う事も可能です。
この製品の特徴の1つが「スピードコントロール機能」です。
プログラムの中で「設定スピードに到達したらダウン量の変更、もしくはダウン機能オフ」という事ができます。
これは、何を意味するかというと・・・
まずベンツで例えると・・・
エアサス車およびABC車でもそうですが、純正機能で一定速度に到達すると車高が自動的に下がります。物理的に標準車高を下げてしまうとスピードを上げた際に「下げた基準車高から更に車高が下がる」事になります。車高を下げるほどに乗り心地は悪化する方向になるわけですが、スピードが上がると更に悪化する事になります。
このスピードコントロール機能が備わっていれば、純正機能で車高が下がる直前に「純正基準車高」に戻す、もしくはダウン量を減らす事が出来る事になります。
街中ではローダウンでカッコ良く。
高速走行時に乗り心地を悪化させない。
これを自動でできる様になります。
KSPでは1車種ごとに順次動作検証を行って行きます。
今回装着したCLS55に関しては特に問題はありませんでした。
現在の設定車種一覧となります。
レンテック社ではベンツの他にも、様々な車種をラインナップしています。
各種お取り寄せは可能ですが、輸入品ですので取扱説明書は基本的に英語となります。
弊社で装着確認できた車輌に関しては、車種ごとの情報をふまえた日本語説明書を順次作成していきます。
興味のある方は是非お問い合わせ下さい。