NSXエンジンメンテナンスまとめ・後編 *修正・交換・組み立て~完成*
こんにちは。
ここ数日、暑い日が戻ってきて身体に堪えますね。。
中には体調を崩している方も居るかと思いますので
残りの夏、気をつけてお過ごしください。
さて今回は先日の続きで、、、
当社で行っているNSXエンジン降ろしメンテナンスの流れをまとめてご紹介の後編で、
修正・交換・組み立て~完成です。
各部品の洗浄作業がひと段落したら、新品のバルブを使用してバルブコンパウンドで研磨しながら擦り合わせを行います。
この作業で荒れたバルブフェースとシートリングの当たり面の修正をします。
オイルが燃焼室に入り込んだり、白煙を吹いたりなど無いようステムシールを新品に交換します。
バルブスプリングは再使用だと金属のへたりで、高回転での追従性が悪くなるなどの
本来の性能ではなくなるため、新品に交換して組み上げます。
過去に交換していないオイルパンは凹みや擦れ、汚れが酷いものが殆どなので新品に交換です。
オイルパン交換の際はガスケットは純正ではなくオリジナルのアルミ製を使用します。
純正のゴム製ガスケットだと変形してオイル漏れが起きたり、オイルパンの損傷を起こす場合もあります。
シリンダーヘッドガスケットも新品に交換して。
オーバーホールを行ったヘッドを両バンク組み付け。
ロッカーアーム、カムシャフト、カムホルダー、タイミングベルトなど組込んで、シックネスゲージで測定しながらバルブクリアランスの調整を行います。
バルブタイミングに影響しエンジン性能、メカノイズ等にも影響するので金属の熱膨張を考慮して、経験を積んだメカニックが最適なクリアランスになるように調整します。
捕捉でNSXのタイベル交換についてですが、
当社でのタイベル交換作業は今回紹介しているエンジン降ろしメンテナンスでのトータル作業となります。
エンジンが車輌に載ったままでのタイベル交換は、コマ飛びなどの整備ミスでエンジン不調や
故障に繋がりますので、当社ではタイベル交換単独での作業は行っておりません。
それなりに費用は高くなりますが、これから先長くNSXを乗っていくことを考えるとトータルメンテナンスは必須ではないでしょうか。
オーナー様の満足度も違うはず!
さて、話を戻しまして、
サージタンクや補機類を組込みエンジン本体を完成させます。
コンプレッションのチェックを行い問題ないことを確認。
そして車輌へ搭載です。
まずはエンジン。
続いてミッションの搭載。
メンテ後はエンジンルーム含めてとても綺麗になります(^^)
エンジン始動。。
メカノイズも無くなりエンジンメンテを行うと本当に静かになります。
そしてアライメント調整と、、、
仕上げはシャシダイで最終チェックのパワーチェックになります。
最後に。。
メンテナンス後には安心してお車を乗って頂ける様に、当社でエンジン降ろしメンテナンスを実施した証明書をお付けしております。
ご案内
当社ではエンジンメンテは予約制となっているのでお待たせする期間が多少長くなります。ですがより良い状態でご納車出来るように整備させて頂いておりますので、皆様にはご理解頂けているようです。
また、予約の方のご都合などで先延ばし等もあるので順番が前後する場合もございます。
メンテの予約は随時受け中!ご依頼お待ちしております。