KSP エキゾースト コントロールの開発日記 No.7 フェラーリ・カリフォルニア
KSP エキゾースト コントロールの開発日記 No.7
こんにちわ、「KSP エキゾースト コントロール」開発担当のYです。
前回のNo.6の続きからお話します。
前回の「KSP エキゾースト コントロールの開発日記 No.6」のお話は、コチラよりご覧いただけます。
今回の開発車両は「カリフォルニア」なります、前回の「カリフォルニアT」と共通点があれば開発の時間が短縮出来るので、共通点を探しながら開発をスタート!!
モニターに協力頂いたお客様はKSPエキゾーストコントロールの存在を知っているお客様でお客様所有の「カリフォルニア」設定の有無で問い合わせを頂き、モニター協力をして頂ける事になりました。
カリフォルニアも入庫したので、開発をスタートして行きます。
「カルフォルニアT」の経験もあるので気持ちに余裕があります、、、この時までは、、、、(笑)
早速リフトに車両をセットします。
まずは、リアアンダーパネルを外してマフラー回りの作りを把握して行きます。
左右のリアタイヤを外してインナーフェンダーを外します。
カリフォルニアTに使用したソレノイドバルブステーが使えるか検証します。
(シャシーが同じなので、ソレノイドバルブステーも使えるか期待)
検証の結果、取付けで使うサービスホールなど取付け位置がカリフォルニアTと微妙に違う為、カリフォルニアTのソレノイドバルブステーは使えませんでした。
一からソレノイドバルブステー取付け位置の見極めとステー作成を行っていきます。
純正ソレノイドバルブがトランクフロアパネル裏側に設置されています。
これまでは純正ソレノイドバルブの配線から12V電源を分岐していましたが、ソレノイドバルブが設置されている場所からの分岐が難しいのとカルフォルニアTとは制御が違いカリフォルニアはソレノイドバルブの制御をプラス制御で行っており分岐した電源も車両と同じ制御の動きをしてしまう為、動作途中で電源が切れてしまい開いていたマフラーバルブが急に閉じてしまう現象が起きてしまいました。
最初、エキゾーストコントロールが付きアイドリング時に開閉の確認後、バルブを開けた状態で回転を上げるとバルブが閉じてしまい、何が起きているのか分かりませんでしたが配線にテスターを繋ぎ調べるうちにプラス制御だと分かってきました。
(カルフォルニアTはマイナス制御なのでプラス配線は常時電源を提供してくれます。)
※プラス制御・マイナス制御とは接続しているプラス配線・マイナス配線のどちらかでスイッチの制御を行う事です。
接続配線の見直しとソレノイドバルブステー位置決めと作成をします。
接続配線は適当に12Vが来ている配線から電源を取る事が出来ません、なぜなら適当に電源を取ることにより、他の電気部品の不具合や電圧の変化によるエラーを引き起こすことになるからです。
センターコンソールの辺りの配線に12V電源を分岐してもエラーを起こさない配線を見つけ、その配線から12V電源供給をする事にしました。
コントロールユニットはトランクフロアパネルに設置する為、トランクとリアシートを越えて配線する為、取付けが少し大変になってしまいますが頑張って下さい。
純正ソレノイドバルブは1個ですが、マフラーバルブを動かすダイヤフラムは2個です、KSPエキゾーストコントロールのキットは付属ソレノイドバルブを2個使用してダイヤフラム2個を動かします。
ソレノイドバルブステーの取付け位置も決まり、フレームにソレノイドバルブステーを固定で位置も決まりました。
なぜ、純正制御はソレノイドバルブ1個でダイヤフラム2個を動かしていて、KSPエキゾーストコントロールはソレノイドバルブ2個使用してダイヤフラムを動かすのか?
それは、バルブ切り替えの速さと動作の安定です。
純正ソレノイドバルブが1個なので付属のソレノイドバルブ1個でも制御出来るのですが切り替え時のキレと速さが1個と2個では変わってくるのでより良い製品のにする為に2個の設定にしております。
あとは付属ソレノイドバルブとコントローラーを繋ぐケーブルを作り、配線をまとめて動作確認を残すのみです。
動作確認もバッチリ動くのを確認してアンダーパネル等の外した部品を戻して完了になります。
今回はイレギュラーな事が多かった車両で事前に開発をしていたカリフォルニアTと似ている為、カルフォルニアに油断していました。
似ている車ですが全然似ていなかったです。。(笑)
次回の開発車両は「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4」に決定!!
一番最初に開発をしたアヴェンタドールSとの違いはあるのか楽しみです。
でも、カリフォルニアとカリフォルニアTくらい違うと困ります。。(笑)
KSPエキゾーストコントロール 最新情報
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ 販売開始致しました
品番:KS-49108 価格:¥70,000(税別)