ニスモ Rチューンブレーキパッド
ノーマルパッドからニスモのブレーキパッドに交換してフィーリングをチェックしてみました。
<装着車輌>
BNR34
エンジン →ブーストUP
キャリパー →ノーマル
ローター →ノーマル
ブレーキホース →ノーマル
タイヤ →ノーマル
<パッドのスペック>
ニスモRチューン
炭素系メタル摩擦材を使用し、高温時のローターへの攻撃性を抑えています。
200°〜800°の温度域で安定した性能を発揮します。
金額:F¥26000/R¥24000
<装着インプレ>
◆ストリート◆
まずフットブレーキの感触(踏み初め0°〜)ですが、ノーマル(新品)と比べると食いつきが若干悪い感じです。
ただし、今回テストした車輌のノーマルパッドは3回ほどサーキット走行を行ったもので新品と比較すると、
かなり効きが落ちていた為、この車輌に関しては交換後も何の違和感もなくドライブ出来ました。
徐々にブレーキをかけて温度を上げていきましたが、唐突に食いついてくる感じはストリート(60km未満)では
感じませんでした。逆にいうと癖が無く非常に扱いやすいフィーリングです。強く踏むと踏んだ分だけ止まる感じです。
気にしていた鳴きも現時点では全く出ていませんが、バックでブレーキをかけた時はちょっと鳴きます。
説明書の注意事項には鳴きがでる場合がありますと記載されていました。
ちなみにR33GTRに装着した場合はノーマルよりも全ての条件下(ストリート)で良くなる事が予想されます。
◆高速走行◆
高速道路で100k+α(それなりに出しています)からのブレーキングでも全く不安感無く止まります。
ノーマルではフェードを気にしてフルブレーキング出来なかった速度域(○00k以上)からでも安定しています。
◆サーキット◆
筑波TC2000でチェックしてみました。
ノーマルパッドの時は3周目から急激に垂れてきて感じ的には1周ごとに
ブレーキポイントが5mづつ手前になるフィーリングでした。
今回のパッドはノーマルよりもブレーキングポイントが若干奥になり6周目あたりまで
ほとんどブレーキングポイントは変わりませんでした。それ以降はタイヤがノーマルのため
そちらの方がたれてきてしまいパッドの限界は確認出来ませんでした。
ちなみに周回ラップは1分8秒後半〜9秒前半で安定していました。
ハイグリップラジアルやSタイヤだとまた違うフィーリングになると思いますが、
強烈な制動力を持たせたパッドというよりも安定した使いやすいフィーリングを重視した
パッドという印象をうけました。
◆総評◆
客観的にみてストリートを走行する車輌にはこのようなフィーリングのパッドが1番良いと思います。
ノーマルから初めてのブレーキパッド交換の選択としては100点に近い評価だと思います。
このあと長期的に使用してみて粉の出方や、ローターの摩耗などのチェックをしていきたいと
思います。
個人的な意見になりますが、もともとGTRで競技的な走りを行う場合、ノーマルのキャリパーだと
明らかに容量不足だと思います。パッドの摩材で無理矢理制動力をあげてもローターの摩耗や鳴き等の
問題が出てくるので、その場合はキャリパー本体の交換を行った方がスマートではないでしょうか。
予算の問題もありますが、いくら純正とはいえパッド交換毎にローター交換するような事になれば
かえってお金はかかると思います。
ニスモパッドです。 鳴き止めのプレートが初めからついています。 フロントのプレートがナナメになっているのは ピストンが異径のためその大きさに 合わせてあるようです。 ピストンは大口径が進行方向側です。 |
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外したノーマルパッドです。 さすがにサーキット走行3回行ったため クラックがはいっていました。 |
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